結婚祝いを渡した後に結婚式の招待を受けると、「もう一度お祝いを渡すべきか」と迷う方は少なくありません。
特に、身内や兄弟、友人、姪、息子など関係の近い相手の場合、形式だけでなく気持ちの伝え方にも悩む場面が増えてきます。
すでに現金やプレゼントを贈っている場合や、入籍と結婚式が離れているケースでは、タイミングや金額の調整も必要になるでしょう。
また、会社関係である部下や、親戚の中でも距離感が難しいいとこに対しては、立場に応じた配慮が求められます。結婚祝いを二回渡す必要があるのかどうか、また再度ご祝儀を用意すべきかどうかは、状況によって判断が異なります。
この記事では、「結婚祝いを渡した後に結婚式 身内 友人」と検索してたどり着いた方に向けて、親戚や職場関係、友人などそれぞれの立場での適切な対応方法を具体的に解説します。マナーを守りつつ、気持ちの伝わるスマートなお祝いの方法を一緒に確認していきましょう。
- 結婚祝いを先に渡した場合のご祝儀の考え方
- 身内や友人との関係性による対応の違い
- 入籍と結婚式が離れている場合のお祝いのタイミング
- 二回目の結婚祝いが必要かどうかの判断基準
身内、友人が結婚祝いを渡した後に結婚式。対応は?
- 身内の場合のご祝儀マナー
- 兄弟への祝いが先だった場合の対応
- 姪にプレゼント済みのときの金額調整は?
- 息子夫婦の式で再度包むべきかの判断
- 親戚間で金額が違うときの配慮ポイント
身内の場合のご祝儀マナー
結婚式に出席する「身内」としてのご祝儀マナーは、一般的な友人や同僚とは異なる注意点があります。特に、親族は関係が近いため、金額や渡し方において「失礼がないか」慎重に判断する必要があります。
まず、基本的な目安として、兄弟姉妹や甥・姪といった近しい親族には3万円から10万円程度を包むケースが多く見られます。
年齢や社会的立場、収入状況によっても金額は変動しますが、他の親族とのバランスも意識した方が良いでしょう。
一方で、すでに入籍していたり、入籍祝いを先に渡していた場合など、状況によっては「結婚式でのご祝儀をどうすべきか」と悩む方もいるかもしれません。
親族の場合は「入籍祝い」「出産祝い」などと区別せず、あくまでも「結婚式に出席するなら料理代+引出物代+お祝いの気持ち」で再度ご祝儀を包むのが無難です。
ただし、式の費用を親が出すなど、家族の事情が関わる場合には、新郎新婦と事前に相談しておくのも一つの方法です。中には「もう十分お祝いはもらっているから気にしないで」と伝えてくれるケースもあります。
身内同士だからこそ、形式だけでなく「相手の立場や気持ち」に配慮したやり取りが求められます。自分の判断に迷うときは、両親や他の親族と情報を共有しておくと安心です。
兄弟への祝いが先だった場合の対応
姪にプレゼント済みのときの金額調整は?
姪にすでに結婚祝いのプレゼントを贈っていた場合、結婚式当日に渡すご祝儀をどうするか悩む方は少なくありません。
このような状況では、「贈った品の内容」と「そのときのやり取り」を踏まえて判断するのが現実的です。
例えば、入籍報告のタイミングで相手の希望を聞き、1万円〜2万円相当のギフトを贈っていた場合でも、結婚式に出席するなら最低限、料理・引出物にかかる実費分はカバーするのがマナーとされています。目安は3万円程度です。
このとき、ご祝儀を3万円より少なくするなら、「贈り物の金額」と「内祝いの有無」に配慮する必要があります。
特に、すでにプレゼントに対して内祝いが贈られていたなら、それは一度区切りがついたものとみなし、式では改めてご祝儀を包む方が丁寧です。
逆に、品物だけを渡していて、お返しもなかった場合などは、その分をご祝儀に加算するかたちで調整しても問題ありません。合計金額で3万円以上になるように配慮すれば、失礼に当たることは少ないでしょう。
親族間でのこうした対応は、時に感情面にも関わります。できれば事前に家族や本人と簡単に相談することで、不要なすれ違いを防ぐことができます。
息子夫婦の式で再度包むべきかの判断
息子や娘など、自分の子どもの結婚式においては、一般的なご祝儀とは別の考え方が求められます。すでに入籍祝いなどを済ませていたとしても、結婚式当日に再びご祝儀を包むべきかは家庭ごとに異なる判断となるからです。
そもそも、親の立場としては「ご祝儀」というより「結婚費用の援助」という意味合いが強くなります。
式場代や衣装代、写真撮影代の一部を負担する場合、その時点で金銭的支援は済んでいると考えて差し支えありません。
一方、費用の援助はしておらず、形式的な意味でも気持ちを示したいという場合には、ご祝儀として現金を包むのも選択肢です。この場合は、5万円〜10万円ほどが一般的ですが、金額よりも「どういう気持ちで包むか」が大切です。
また、他の親族が出席する場では、「親が何も包んでいないように見える」ことに気を遣う人もいます。
その場合は、式当日に受付ではなく控室などでそっと渡す、あるいは前後に別の形で贈るといった配慮も可能です。
親としてのお祝いは、金額や形式にこだわるより、家族の中でのバランスと気持ちの伝え方を重視するのが自然です。気になる場合は、事前に配偶者や新郎新婦本人と方向性をすり合わせておくのが安心です。
親戚間で金額が違うときの配慮ポイント
親戚同士のご祝儀額に差があると、「自分の金額は多すぎたのでは?」「相手に失礼では?」と不安になることがあります。
しかし、金額に明確な正解がないからこそ、判断の軸と配慮のポイントを押さえておくことが大切です。
まず、ご祝儀の金額は年齢や収入、関係性によって自然と差が出るものです。たとえば、40代のいとこが10万円包んでいても、自分が20代であれば3万円でも失礼にはなりません。大切なのは、「周囲とのバランス」よりも、自分の立場に見合った金額かどうかです。
一方で、親戚の中に「気にするタイプ」の方がいる場合、明らかに金額が少ない・多いと後で話題になってしまうこともあります。このようなケースでは、両親や他の親戚と事前に相談し、相場感をすり合わせておくと安心です。
また、事前に結婚祝いとして現金やプレゼントを贈っている場合は、それも含めたトータルでのバランスを考えることができます。プレゼント+ご祝儀の合計が、一般的な相場から大きく外れていなければ、特別気にする必要はありません。
自分の事情に合わせた金額であっても、相手への敬意や感謝の気持ちを添えることで、形式以上の気遣いが伝わるものです。言葉や渡し方にも丁寧さを忘れないようにしましょう。
結婚祝いを渡した後に結婚式。友人・身内のケース
- 友人に渡した後の再祝儀は?
- 部下・いとこのケース
- 入籍と結婚式が離れている際の親戚へのお祝い
- 結婚祝いを二回渡す必要はあるのか?
- プレゼント済みでもご祝儀が必要な場合
友人に渡した後の再祝儀は?
友人にすでに結婚祝いを贈っていたところ、後日「結婚式を挙げることになった」と連絡が来ることがあります。この場合、すでにお祝い済みであっても、ご祝儀をどうするか迷う方は多いようです。
こういったケースでは、最初に渡した結婚祝いの「金額」や「内容」をもとに、追加で包むべきか判断するのが一般的です。
たとえば、事前に1万円の現金とプレゼントを贈っていた場合、結婚式では2万円を追加して、トータルで3万円にするという方法があります。
ただし、すでにいただいたお祝いに対して内祝いが届いていた場合、それは一度完結したやり取りと見なされるため、式当日は新たに3万円のご祝儀を包むのが丁寧です。
一方、式の招待状に「すでにお祝いを頂いている方はお気遣いなく」などの案内が記載されていた場合は、その指示に従うのがよいでしょう。
何も書かれていないときは、受付で「以前お祝いをお渡ししています」と伝えるのではなく、通常通りご祝儀を用意しておくと安心です。
前述の通り、気になる場合は本人に「前にお祝いを渡しているけど、どうしたらいい?」と軽く聞いてみるのも一つの手です。形式よりも、相手との関係性を保つことを優先するのがスマートな対応といえます。
部下・いとこのケース
部下やいとこへの結婚祝いは、関係性と自分の立場を踏まえて金額や渡し方を判断することが求められます。
特に結婚式前に何かしらのお祝いを贈っている場合は、式当日のご祝儀とのバランスを取る必要があります。
まず、部下の結婚式に出席する場合、上司の立場であれば3万円が一般的な目安です。ただし、自分が新卒や若手社員であれば、2万円でも非常識には当たりません。部下との関係が日常的に親しいわけでなければ、形式的なやり取りでも十分とされます。
一方、いとこへのご祝儀は、自分の年齢や収入に応じて変動します。20代なら2万円〜3万円、30代以降は3万円〜5万円が一般的です。
近年は親族間でも形式より実情を重視する傾向があるため、無理のない範囲でお祝いすることが基本です。
前もってお祝いを渡している場合、その金額と形式によって調整を検討するのが望ましいです。たとえば、いとこに1万円相当のプレゼントを贈っていた場合は、ご祝儀を2万円にして調整する方法もあります。
ただし、どちらのケースでも共通するのは、「すでに渡したからもう何もしない」という対応は避けた方がよいという点です。たとえ少額でも再度お祝いの気持ちを示すことで、関係をより良好に保つことができます。
入籍と結婚式が離れている際の親戚へのお祝い
結婚祝いを二回渡す必要はあるのか?
結婚祝いを「二回渡すべきかどうか」は、入籍と結婚式が別日で行われるケースで特に多く聞かれる疑問です。このような場合、贈った内容や相手との関係性によって対応を調整するのが自然な考え方です。
一般的に、結婚祝いは1度で十分とされています。しかし、入籍後にプレゼントや現金を渡しており、その後あらためて結婚式に招待された場合、再度ご祝儀を用意する人は少なくありません。形式的には不要であっても、結婚式は「別の場」として考えられるためです。
特に、最初に渡したお祝いが少額だった場合や、内祝いをすでに受け取っている場合は、「一区切りついた」と見なされる傾向があります。
その際は、結婚式当日に通常通りのご祝儀(3万円など)を包むことが多く、結果的に二度のお祝いになるケースも珍しくありません。
逆に、入籍祝いとして十分な金額(3万円以上)を現金で渡していた場合や、式の招待状に「ご祝儀は辞退します」と明記されている場合は、二度目のご祝儀を控えても問題ありません。
何より重要なのは、形式に縛られすぎず、相手に気持ちが伝わる方法を選ぶことです。金額を分けることで負担を軽くできるというメリットもあります。迷った場合は、本人やご家族に軽く相談するのもよいでしょう。
プレゼント済みでもご祝儀が必要な場合
すでに結婚祝いとしてプレゼントを贈っている場合、「ご祝儀まで必要なのか」と疑問に思う方は多いかもしれません。
プレゼントを贈ったのが入籍時や報告を受けた直後であっても、結婚式に出席するとなれば、状況はやや異なってきます。
結婚式に出席する場合、ご祝儀には「料理代+引出物代+お祝いの気持ち」の意味が込められています。
たとえ先にプレゼントを渡していても、式の当日はその費用を考慮したご祝儀を改めて用意するのが一般的です。
例えば、1万円相当のプレゼントを事前に贈っていたとしても、ご祝儀は最低でも2万円程度を包むとバランスが取れます。これにより、トータルで3万円という相場に調整することができます。
一方で、すでに贈ったプレゼントに対してしっかりと内祝いを受け取っている場合は、そのやり取りで完結していると見なすこともできます。
その場合は、改めてご祝儀を用意するか、品物ではなくメッセージカードなどで気持ちを伝えるという選択肢もあります。
ただし、式に参加する際は、受付で「先に贈り物をしている」と説明するのは避けた方が無難です。形式的には新たにご祝儀を包むのがスマートな対応となります。
事前に贈った内容や相手との関係、式の規模や費用負担の状況などを踏まえ、全体のバランスを見て判断することが大切です。
結婚祝いを渡した後に結婚式。身内・友人への対応総括
・記事のポイントをまとめます。
- 身内に対しては結婚式当日もご祝儀を用意するのが基本
- 兄弟への入籍祝いが済んでいても式には改めて包むケースが多い
- 姪にプレゼント済みなら合計額が相場を満たすよう調整する
- 息子や娘の結婚式では費用負担があればご祝儀は不要なこともある
- 親戚間で金額が異なる場合は事前に両親と相談しておくと安心
- 友人に先に贈り物をしていても式では通常のご祝儀が望ましい
- 部下へのご祝儀は立場によって2万〜3万円が目安
- いとこへの対応は年齢と収入に応じて柔軟に調整する
- 入籍と結婚式が離れていれば祝いの時期と内容に配慮が必要
- 事前に渡した祝いが少額なら式で追加するのが一般的
- プレゼントだけではご祝儀の代わりにならない場合がある
- 結婚式に招待されたら基本的にご祝儀を新たに用意する
- 「ご祝儀辞退」の案内があれば従うのが無難
- ご祝儀の金額に不安がある場合は本人や親に相談して調整する
- 気持ちが伝わる形で誠意を示すことが最も大切